ファッション野郎inハンマロード 地獄の一丁目編 

 



 え? 

 ギルド設立の後編は?

 と思った君!!


 君はまだファッション野郎絵巻中毒とはいえない!!

 ASKAみたいに中毒になってから、出直しな!!


 いいかい。

 前編の後には、打ち切り漫画出ない限り中編や後編は必ずやってくる。

 夜の後には、必ず朝がやってくるのと同じだ。


 だが、前編の直後に後編がやってくるとは限らないのだ!!

 朝がやってくる前に、悪夢にうなされオネショをしてママにどうやって隠そうかとするドラマが待っているのと同じだ!


 

 そう、前回のギルド設立失敗の原因である「レベルが足りない」ってのを何とかしないと、後編なんてエターナルカオスなのさ。


 って感じでレベル上げをすることに数年ぶりに奮い立った私様。

 当HPでもそんな悩めるレオ様に「助けてやるから、声かけな〜」という声援もあったのだが、うまくinの時間があわずソロでチマチマ狩る毎日・・・。


 そんな折、私に声をかけてきた、あの・・・

 

 詐欺野郎!!


 いや、待て。

 チームバトルマネージャー?

 奴に似ているが・・・別人だっ。



 マネージャー : 坊っちゃんのその低レベルな悩み。 アッシが解決黒頭巾してあげやしょう^^


 なんだかその鼻にかかる物言いと態度、そしてその半ハゲ頭が詐欺野郎をオーバーラップさせるが・・・・


 話を聞くと、どうやらグレートホワイトホーンとかいうアイスランド夜露死苦の極寒の大地で、アイスコレクターとか言う経験値の美味しい5つ星雑魚が多数目撃されているとのこと。

 こいつぁ、私の狩猟本能に点火したぜーーー!! 


 って事で何も考えずに無心でグレートホワイトホーン地区にやって来た私様。

 やつか・・・アイスコレクターー!!


 敵に背を向けるとは、最大の油断!!


 私のだぶついた腕が光り、タイガーアパカッが放たれた瞬間っ


ドギャーン
 レオパルドン : 一歩及ばず・・・か
 ビッグ・ザ・武道 : 我慢できませ〜ん    プゥ〜〜
 レオパルドン : 臭ぇぇぇーーーっ!


 まさに・・瞬殺!

 私のパンチが当たる直前に、なんだか分からないムダのない動きで殺られましたよ!


 どういうことやねん!!

 経験値が美味しく、一匹倒すだけで100匹のゴキブリを倒したと同じくらいの経験値を貰えるはずの、ただの雑魚キャラじゃなかったのかーー?!



 マネージャー : 坊っちゃん。 レベル100行ってないんですかい? アイスコレクターを美味しくいただくのは200以上ですぜ〜


 200だとーーーっ!!

 現在目下レベル94中の私に、106匹ワンちゃんも足りないというのか?!



 くそう、この私の必殺のキネスのリング+1が悪いのか?!


 それともパンダキリンに見つめられたのがいかんのか?!


 はたまた、すげー防具を買う金が無い貧乏が悪いのか?!



 と、己の生まれの貧相さに嘆き悲しんでいると、



 オネーサン : そんな一発屋の言うことを真に受けちゃ、ダメだよ!
 マネージャー : ぐ、グムー


 何やらマネージャーも頭が上がらない、美人のお姉さんが隣から出張ってきた。


 ゴージャス娘 : 私の名は、Gorgeous Girl !(ゴージャス娘!) モーニング娘。メンバーに絶賛応募中よ! なんてったてーアイド〜ル♪

 自分でゴージャスって・・・

 めちゃ、怪しいんですけど。


 

ウフ
 ゴージャス娘 : いいこと、坊や。 アナタがアイスコレクターなんて売れないアイドルに勝てないのは、レベルや武器や人気のせいじゃないわ!! 私が提供している対ホワイトホーンモンスター用の回復ポットを使ってないから、回復が間に合わないのよ!!


 ぬぁに〜〜

 私が使っているこの、

 メガマックも唸る、メガマナポーション(800回復、価格144ライム)では力不足だと?!

 言っとくが、このメガマナポーションでマナを回復しつつ、敵からのダメージをヒール連打でライフを回復するのがエイディアたる私の流儀よ。

 それにイチャイチャイチャモンを付けようとは・・・

 

 とは言え、確かに更なる回復力を持つマナポーションを使用すれば、戦闘能力が当社比1.2倍くらいにはなるかもしれない。


 とっととハムタローにレベルを上げたい私には、背に腹をかえてる暇はないな。


 さっそく、ゴージャス娘が販売している店を覗いてみると、

 ・・・

 ギガ・・・マナポーション

 マナが1000も回復する!

 名前もパワーアップした!


 それはいい。

 だが、PRICE・・・値段が・・・


 210ライムって・・・・1.5倍近く上がっとるやんけーーーーっ!!


 

 マナの回復量が200上がっただけで、なんで値段が1.5倍もするんじゃーーー!!


ニコッ
 ゴージャス娘 : トップアイドル(仮)になる予定の私のサイン入りよ!!


 いらぬわ、そんな物!!



 なんて詐欺まがいの女だ。

 大体、瞬殺されてるのに回復量もクソもアルカイダ。


 やはり、他人は信用できん。

 自分自身が流した血と汗と涙がゲームオーバーを少なくするのだ!!



 という訳で、結局地道に修行することになった私♪

 まずは、ホームグラウンド、デカドン3Fで虐殺しようじゃないか!


ボキューン
 骸骨魔導師 : ヨガファイヤー
 ビッグ・ザ・武道 : 股間が火傷ーー


 今でも3Fに行く前の2Fからの階段付近の、ヨガファイヤー魔導師や鉄拳カーバルは辛いが、そんな攻撃なんぞひらりヒラリー夫人とかわせば、どんな夢も叶うというガンダーラ3Fへ辿り着けるのだ。


 では、早速廃人モードスイッチオーーーーン!

 まずは、3F商人裏の、アックスカーバルのたまり場にロケットダイブだ!!!


ゲジゲシ
 レオパルドン : さあ、ビッグ・ザ・武道シールドに守られた私の、餌となるがいいわ!
 X Japan : 紅ーーーーーーーーー・・・・の豚


 あっさりと私の軍門に下った斧カーバル君。

 どれどれ、どれほどの経験値かな。


 おおっ?!

 もらえる経験値とライムがクイズダービー2倍になってるぜ!


 そういえば、忘れていたがタイでは日本と違って、夜になると経験値やお金が多くもらえるようになる、ラグペラントサービスを行っているらしい。

 どういう原理でそれが行われているのかは知らんが、ガマニアのしわざではなさそうだ。

 どっちにしても、私にとっては人生と同じで追い風となるだろう。

 まさに順風満帆っ!

 この勢いで一瞬でレベル150に到達し、ギネス記録を塗り替えるぜ!!


 


オラオラー
 レオパルドン : 緑のキネス、プレゼント・フォー・ユー!!
 X Japan : 緑のENDLESS RAINーーーーーー!


 すると、

ポト


 

 おお、これは真っ赤に輝く、血のマントじゃないか!

 背中に天使の羽というランドセルを背負った私にはマントを羽織ることは出来ないが、こういうドロップは嬉しいぞ〜〜

 

 だが、サイズ的に考えて、これって斧カーバルが股に撒いてるオムツかも・・・



 

 その後も襲い掛かる斧カーバルやエキスパートカーバル(大剣)を

ガオンガオン
 レオパルドン : 緑のキネス、君のハートに!!
 エキスパ : 血・・・・血が・・・痛ぇぇぇよぉぉぉぉーーーーー

 ザクザク、ジェノサイド!


 囲まれると厄介だが、順番に仕留めていけば屁見たいな野郎どもだぜ〜!

 

 調子に乗って3Fの奥へ進んでいくと、ひときわデカイカーバル・・・そうハンマカーバルが現れた!!


 ガオ
 レオパルドン : どんなにデカかろうが、ビッグ・ザ・武道の巨体には勝てまい!
 ハンマ・ハンマ : ハマーン様ーーーばんざーーーい!

 さすがデカブツだけあって体力はデカイが、武道シールドの後ろからキネスを打ってるだけの私には、時間がかかるだけの雑魚だったぜ。


 鉄拳や骸骨魔導師に手こずってるから、てっきり今のレベルでは3Fは早いかとも思ったが、ハンマすら倒せるのであれば、余裕のよっちゃんだな。

 しかも、経験値が・・・


 う・・・うめーーーーーっ!!

 一匹倒すだけで、経験値が1万2千だと?!

 こいつぁ、メタルスライムよりも美味しいぜ!!


 と言うことは、ハンマカーバルを狩りまくれば一番デリシャス・・・

 ハンマが一杯いる場所と言えば、、そう、ハンマロードだ!!


 説明しよう、

 ハンマロードとは!?


 デカドンダンジョン3Fにおいて、

 この晴天のような青い線でグルっと周回できる、ハンマカーバルお用達の地獄道なのだ。

 ハンマカーバルの強さは折り紙付きだが、その経験値の良さや、シャイロン平原が解禁になる前までの最高の狩場として、数多くの廃ラグペラントを生み出してきた呪われた道でもある。


 だが、今の私ならばっ!!


 レオパルドン : さあああ、レオパルドン様の入場セレモニーだぜーー!!
 ハンマ・ハンマ : 緑のモビルスーツが迷い込んだようだ。 ネオ・ジオンに仇なす者は・・・ハンマ容赦せん!

 何をわけの分からんことを。

 ラグペラントの緑の悪魔と呼ばれた私が、貴様らの野望を打ち砕いて・・・



 レオパルドン: ギャーーーーー!
 ハンマ・ハンマ : ・・・・坊やだからさ。

 打ち砕かれました。


 さすがに複数のハンマ相手はまだ無理か・・・

 

 だが、私の北斗エイ拳に2度の敗北はない。

 すぐさまリベンジをして、その肉を吉野家に売りつけてやるぜ!!


 起き上がろうとしたその瞬間。

 なにやら、ラグペラント軍の携帯電話から謎のメッセージが流れてきた。


 

 経験値イベント、終了〜〜〜


 ・・・

 タイムアップ!?


 そうだ!

 このタイ独自の経験値イベントは時間制限付きだったんだ!!

 ちぃぃぃ、さすがに2倍の時間をかけて同じ経験値を稼ごうなど、面倒臭いわ!!


 ま、今日の所はこれで勘弁してやるか〜〜。


 非常に残念ながら、私は本日の狩りを終え、バニーの待つ(妄想)ラグラミア神殿に帰投することにした。





 その頃、ホワイトホーンでは、レオパルドン敗退の噂が歴史学者ベリオンの無線で垂れ流しとなっていた。


 


 ゴージャス娘 : そろそろ私にサイン入りポーションほしいわ〜って泣きついてくる頃ね・・・♪

 んなわけねーだろ!!

 

 


 

  

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