ファッション野郎inLHGN 悲哀のデュレプレック  

 


 

 圧倒的ハイスピードでレベル250を追い越し、時代も追い越してしまったスーパーレオパル人。

 歴史学者ベリオンからは、何やら250達成の怪しげな頼み事を示されたが、そんな事よりこの究極まで高まった戦闘能力を落ち着かせないと、気が狂って裸で町内逆立ち一周してしまいそうだ。


ポイントアマリスギ
 レオパルドン : グヘヘヘ

 ダメだ

 全然スキルポイント振ってないから、体の成長に脳みそがついていってない。


 武器はネオスネーク+5をもらったので、当分は大丈夫だろう。

 まずは早急にスキルとステータスを上げつつ、そのへんの露店で防具も探してみよう。

ネアガリ

 た、高い!


 しかも、高レベルすぎて装備出来ません!


 どうやら全体的な相場が相当高いだけではなく、私のような低レベル(250でも)が装備出来そうな防具自体売りに出てはいないようだ。

 しかし、幸いな事にタイハイムでもそうだったように、防具はある程度の所までは各地の売り子が売りに出している。


 


 マル : いらっしゃいませ〜 今なら一点お買い上げごとに、なんと! この小さな桐ダンスがひとつおまけで・・・
 レオパルドン : いりません。

 相変わらず、がめつい商売をしてくるねーちゃんだぜ。

 

 しかし、今までならその商法にも引っかかっていたんだが、

チビチビ

 時代錯誤のこのラインナップではな〜

 せめて黒騎士でも売っといてくれよ!


 ファッション野郎の私としては、低レベルの衣装も使い道は沢山あるんだが、やっぱりまだ着てない新しい衣装に右往左往されたいじゃないの!?


 ということで、さらに高レベルの衣装を売っているシャイロン基地の大仏エイディアを尋ねた。


 レオパルドン : やい、まだ着てない幻影(シャドー)装備を安くで提供しやがれ!
     : んだと! 売ってもらえるだけありがたいと思いやがれ、糞野郎! 

 こっちも相変わらず口の悪い。

 上品な私には我慢できんぜ。


 しかし、ダークエイディア大好きな私には幻影装備は喉から手が出るほどほしいもんだ。

 実は、これが1パーツ30万くらいする。

 高い・・・が、買えない値段ではなさそうだ。


 ということで、

シマシマ
 レオパルドン : どやっ!

 鎧と靴しか買えませんでした。

 ショボショボー


 でも、意外とシャドー装備とレザーが似合うのではないかと、ファッションっぽく語ってみる。


 

 その他のパーツを買うには、後100万ライム程足りない。

 しかし、レベルも装備もしょぼい今の私には、さくっと100万ためれるほどの仕事をハローワークが紹介してくれるとは思えん。

 役立つ資格も英検3級しか持ってないしな。


 ならば、古典的にさくっと稼ぐならデカドン潜りだろう!

 我がホームグランドたるデカドンなら、モンスターをザクザク倒し、戦利品を売りまくれば100万くらい時給で稼げるだろう!

 (現実でもそれだけ稼げればウハウハハーレム作れるだろうと、ニヤニヤするレオパルドンだった)



 では、さっそく空間移動装置をポッチとな!

ガッチョン
 レオパルドン : さあ雑魚どもよ、新生レオパルドン様のネオスネーク+5の餌食となりな!
 グロム : 三下のビッグコブラもどきのくせに、痛いだぎゃー!

 三下?

 馬鹿なことを・・・


 ネオスネーク+5と言えば、コブラを超えたコブラ!

 サイコガンを持つ男として有名なんだぞ!!


 しかし、さすがはコブラ+・・・いやさネオスネーク+5の破壊力!

 グロムや鉄虫ごときは、まさに一撃で葬り去る凶暴さ。

 内の元嫁のらうより、おっかないぜ〜〜


ボットン
 鉄虫 : キィィィ、また看板の素材にされるキィー

 見よ、ミヨ、このドロップ率!

 そう、このLHGNではモンスターからのアイテムドロップの確率も相当上がっているようで、JR落し物センターもいつも満員御礼さね。

 さすがジェネリック医薬品の看板に、嘘偽りはネェーッ!!


 うひひ、これだけのお宝をゲットできれば、100万くらい瞬き3つで終わりだぜ!!

 なにげに、copperboxも落ちてるしな。(タイでは結局売れなかったけど・・)



 そうこう狩りを続けていると、

ポテッ
 レオパルドン : スーパー・ホワイト・タイガー・召喚石・・・
 アックスカーバル : 我々窓際族が、一撃とはっ!

 確かにカーバルをも一撃で食い散らかすネオスネークの強欲さは凄まじい。

 だが、それよりもそこに落ちてる召喚石。


 スーパー・ホワイト・タイガーーーーッ


 え?

 ホワイトだから白字にしたんだけど、背景と混じってみれないって?

 ごめんちゃい


 スーパー・ホワイト・タイガーーーーッ!


 あのラグラミア四天王の頂点を極めるホワイトタイガーの召喚石を上回る、スーパーホワイト人石だ!!


 そもそも・・レベル250になってるんだから、召喚石使うの忘れてたよ。

 すまん、ビッグザ武道。


 では、さっそく・・・

 い出よホワイトタイガー、そして我の願いを叶えたまえーーーっ!


ボヨヨン
 タイガー : ムシャムシャ
 アックス : ギニャー、会社のオフィスにトラがーーーっ

 心配するな、労災降りるよ。


 このタイガー、中々頼りになりそうだぜ。


ガツガツ
 タイガー : ムシャムシャ

 骸骨兵士長なんて食って美味いのか?


ガツガツガツ
 タイガー : ムシャムシャ
 ハンマ・ハンマ : 土下座してオレの靴を舐めろー

 いや、靴を食われてるんだろう。

 


 てな具合でホワイトタイガーによる獣王会心撃が続き、気が付くとそこは・・・

 デュレプレック部屋の入り口でした!!


 そう、デュレプレックと言えば通称デ様で通ってる、このデカドンダンジョンの大ボスだ。

 噂ではデカドン族の英雄の心臓を封印されているのがデ様との事だ。

 つまり、彼はまだ完全覚醒しておらず、その心臓が完全体になった時、きっと「んちゃ」とか言いながら地球を突きひとつでかち割るくらいのモンスターが生まれるに違いない。


 私も日本では何度かデ様とやりあっているが、タイマン勝負はしたことがないんだよな〜。


 何と言っても前回討伐したマスターカーバルの親玉だし、一応ニューアースの中でも最高クラスのボスキャラだけに、こいつの首を取れば私の名も、マイナー市町村の女子高生まで轟くことだろう。

 

 不純な動機をもろともせず、早速ホワイトタイガーと雪崩れ込む私様!

ゴヘゴヘ
 レオパルドン : さあ、デュレプレックの短足小便野郎をだせぃ!!
 カーバルズ : うちの社長にアポなしの面会は許さん!!

 訪問営業にアポなんぞ必要あるかーっ!!

 

 ドサクサにまぎれて骸骨魔導師もヨガファイヤーを打ってきているが、私にはダメージを与えても、ホワイトタイガーにそんなもんは効かん!


 さあ、ビッグ・ザ・タイガー!!

 デュレプレック野郎のお面を、クロスボンバーで剥ぎ取るぞ!!


 ハンマやらメイスカーバルを北斗エイ拳で蹴散らしていると、奥の方から・・

ズンズンズン
 レオパルドン : 出たな、未完成品のジオング野郎!
 デュレプレック : 未完成? 偉い人には分からんのです。

 確かに未完成とは言え、ヤツの力はあなどれん。

 おまけにメイスカーバル共が無限に湧いて出てきやがる。


 まずは、白虎をお取りにおびき寄せて・・・

ステテ
 ホワイトタイガー : ぎゃ〜〜、デ様だーー!! かーちゃん、怖いよ〜〜〜

 ヘタレ猫か?!


 


 ホワイトタイガー : ギャーーー

 デュレプレックの威圧と、カーバルズの頑張りにパニクってやがる。


 お、おい、こっちに逃げてくるじゃねーー

 私が巻き込まれるじゃないか・・・

ゲシゲシ
 ホワイトタイガー : ギャ・・・
 デュレプレック : くくく、助さん角サンも仕留めた。 後は隠居エイだけよのぅ。

 ゲブ、まだまだ隠居はしとらんわ!!

 ちょっとin率が下がって、引退間際まで追い込まれておっただけじゃーーっ!


 やはり最後に頼れるのは己の拳のみ。

 LHGNのワープ進化によって体得した新技を見よ!!


 秘技・蛇の股間甘咬み!!

パクッ
 ソリッドスネーク3体 : ぱく、パク、パクッ
 デュレプレック : プチプチッ

 お前のタマタマは、もう・・死んでいる!!


 どんなに強くても、所詮は奴も男だったということだ。

 男のすべてを知り尽くした私に(変な意味はありません)、貴様がかなう道理など皆無じゃ!


 

 こうして、特に誰にも頼まれてもないのにデュレプレックを討滅したレオパルドン。

 早速たまったお金でシャドー装備を買いに渋谷109のあるシャイロン平原拠点に移動すると。

 と、トラ?


オメメキラキラ
 トラ : 君かい? 私の弟のホワイトタイガーを見捨ててデュレプレックを倒し、英雄気取りでウィンドウショッピングに精を出してるエイディアってのは?

 兄貴?!!

 爽やかに絡んでくるなよ!


 そう言えば、あの白虎って滅茶苦茶兄弟多かったんだよな。

 やべ〜高レベルそうだし、ここは他人のふりをしておこう。


 

 あんなのの敵討に付き合ってられないので、とりあえずやり過ごしてシャドー装備を揃える私。

ソウチャク
 レオパルドン : どうよ?!
 アーマー : けっ、馬子にも衣装とはよく言ったもんだぜ。 まあまあ似合いやがるぜ! お買い上げありがとう!

 褒めてんのかけなしてんのかどっちだよ?!


 まあいい

 これでダークレオパルドンの誕生だぜ!

 何と言っても、はるか昔に7人のダークエイディアの怨念の染み付いたこの幻影防具!

 私が暗黒面に落ちるのも時間の問題だぜ〜コーフォー


 

 さて、幻影装備を買ってあまったアイテムを売るため、露店の相場を調べてみると、

 銅ボックスが、2500万だと?!


 なんという、破廉恥金額!


 ではさっさと売るため2300万で売りに出してみるか。


 レオパルドン : さあ、買え! 下僕ども!

 と、露店を出そうとすると、


 ぬ

 久しぶりに日本語で会話が・・・

 Miitanさんといえば、たしか「タイハイムに行こう!」の管理人さんじゃないか!

 

 こんにちわわ

 いや〜実際にお会いするのは初めてですな。

 私もそうだけど、タイハイムに行こうには導入時散々お世話になりまして・・・


 でも、まさかそんな有名サイトの管理人が・・・

ジャーン

 こんなアラレもない姿で、絵巻に載りたいだと?!


 へ、変態だったか!!


 

 危ない知り合いが、またひとり増えてしまった・・・・


 そんなMiitanさんを送り出していると、

 お、速攻で銅ボックス売れたよ!


 さてさて、財布の中身は・・


 0が一杯で数えられねーよっ!! ウヒヒーーー 


  これで、ライム風呂に入れるぜーっ!

 と、ベリオンの召喚も忘れて、ラム酒を買いにいくレオパルドン。


 

 しかし、彼は知らなかった。

 金持ちになったが故に、恐るべき詐欺にこの後合うことに・・・・

 

 


 

  

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