ファッション野郎inブルカンvs4種族同盟 攻城戦

 


 ラグラミアでは近年、ブルカン種族のDNA的優位性が問題となっている。

 「人はみんな平等なのよ」とか言ってた小学校の先生の言葉を思い出すが、少なくても・・・


 ラグハイムに平等なんてものは存在しない!!


 あるのは、駆り立てる野心と欲望、そして他4種族は横たわる犬と豚なのだ!


 こんな種族格差があって良いものだろうか?!

 

 まあ、そういう格差があるからこそ、今回の攻城戦があるわけで・・・・。


 つまり、最近DNAのせいでイチビっているブルカンの脳みそ筋肉どもを、他の4種族連合で粛正しようという・・・、平たく言えば、リンチだね!


 勿論、そんな面白そうなものに、私の飛びかけの首が突っ込まないわけがなかった。

 そして、10月20日午後。

サンセン!

 今日はMPKやめてね。


 4種族側のギルド「XIOVOCETIBAS」(いつもながら訳わからねー名前だな)に入ったレオパル鈍だった。

 が!


 実はこの時、すでに攻城戦の幕が上がっており、私はお気に入りの映画を半分からしか見れない上に、映画館に入ったら座ってる人から白い眼で見られている気分に浸っていた。

 私が参戦した時点で、上記のザマだ。

 すでに思い出ボロボロではないか、我が軍は?!


 仕方がない、私の秘蔵っ子、

 時限スパイクハンマーーーーーー!!+11(ドラえもん効果音)

 この究極の兵器をもってすれば、私の前で立って居るどころか、チビルヤツも居なくなるぜ!

イケイケー
 レオパル鈍 : オラー、ブルの肉ダルマ共! 呼吸するのも面倒にしてやるぜーっ!

 ウィッチハットと5周年記念マントで腹まで黒くなったレオパル鈍は、猪突猛進するが、


ドゲシッ
 レオパル鈍 : お約束かよ!

 変な地割れに足を取られて、前のめりに倒れて鼻血ブー!高木ブー!


 今のは、油断だ!


テケテケー
 レオパル鈍 : リフレクションでハイパーモザイク化した私の真の実力を、今ここにぃぃぃーーっ!


ホゲー
 ブルども : カメハメ波ーーーっ!
 レオパル鈍 : 筋肉バカの癖に、飛び道具なんて使うのかよ!

 予想外の攻撃だったぜ。

 斧や剣など原始的な武器にだけ頼っているはずのネアンデルタールブルが、なんと界王拳2倍のカメハメ波を使えるように進化してやがった!

 私のテクノロジーの全てを集めて作らせた+11ハンマーの近代兵器が斧如きに引けをとるとはーーっ;;


ドキドキ
 レオパル鈍 : ヤツらはこの先に人質4人と立てこもっている、誰か説得して人質もろともミナゴロシにするんだ!
 同志 : お前がやれ!

 と、なんか背中を押された気がしたら、


アウ
 レオパル鈍 : おい! プラットホームで人の背を押したらアブネーだろうが!!

 くそう、前だけでなく後ろにも敵がいたとはな・・・。

 まさに八方美人・・・いやさ、四面楚歌!

 日頃の私の人望の成せる技か?!


オノレー
 レオパル鈍 : やい、そこのブル公! 背中からコッソリ闇討ちしてやるぜー!

 あまりの敵の多さにちっぽけなプライドがなくなったレオパル鈍は、つに敵の後ろから襲いかかるという、ガンジー殺法に目覚めた!


チネー
 レオパル鈍 : 熱い男と男の触れあい、円月殺法ーーっ!
 名も無きブル : ・・・

 ふふふ、この一撃で我が軍の勝利は揺るがん!

 隣で昼寝してるようにご臨終のハイブリーも(おそらく同志戮斗だろうが)、喜びまくって生き返ること間違いなしだ!

 ゾンビバンザイ!


 

 しかし、このブルの戦闘力は、旧型スカウターを破壊するほどすごかった。

クルッ
 ドクロブル : ? なんかやった?
 レオパル鈍 : ば、ばかな、私の渾身にして絶対無敵の必殺技をくらって立ち上がってくる・・・いや、最初から倒れてないけど。

 ドクロの面なんてつけてるから表情がわからんが、きっとそのマスクの下では、「カーちゃん、痛てぇーよ〜」とか泣きべそかいて、顔がまことちゃんみたいになってるんだぜ!!


オラー
 レオパル鈍 : クロスボンバー・クエイク!!  マスク狩りだーーーっ!

 相棒のビッグザ武道は居ないが、私の意地とプライドと馬券300円を賭けて、貴様の泣きっ面を拝んでやるぜ、メーーーン!


 究極兵器クエイクストーンを展開し、ついにハイブリの姿でマスク狩りを敢行しようとした、レオパル鈍だが、

グシャ
 ドクロブル : 狩るのはオレ、狩られて横たわるのは犬と豚。

 オレは、豚じゃねーーーっ


キャー
 金のエースコック : 豚もたまにはいいよ♪ 僕は牛肉の方が好きだけどね。

 ぶ・・・豚の幻影が見える・・・


 なんか、負けた幻影も見える・・・


 なんか、終わってる幻影も・・・あれ? 

 これは現実か?!


 なんじゃそりゃーーーっ!

 間の記憶が、朝シャンした時の私の髪の毛のように、抜け落ちてるぜ!

 なんのネタやら、わかりません!


 で、記憶喪失になった私の今はというと、

ジャーン

 初心者エタカ基地の卒業式の保護者の列に、紛れ込んでいたようだ。


 ・・・さっきまでドンパチして周りに死臭が漂っていたはずだが・・・、ここは随分平和区域だな。


 しかし、根底ではドロドロした不毛な争いが、

 卒業生にむけ、元祖基地生からの有り難きお言葉。


 だが?


 だが、しかし?



 だがしか・・・なんぼほど続くねん!!


 卒業式までこんなギャグやられるとは、可愛そうな卒業生だぜ。

 私なら間違いなく式の後、便所裏に呼び出すがな。


 この二人もいずれ、年寄りになって上記のようなギャグみたいな野郎共になるんだろうか・・。

 花の命は結構短いのぅ。


スタスタ

 そんな二人のためのバージンロード!

 輝かしい未来がまってるぜー!

 

トウゼンノヨウニ

 お前もかよ!!

 MPKはちゃんと卒業しろよ。


 どうやら、やっと記憶がはっきりしてきたらしい。

 エタカ基地卒業式の司会者の台詞も、

 ちゃんと聞こえてるしな・・・

 あれ?






 

  

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