ファッション野郎in帰ってきたゴールデン一家

 


 日々デカレンのバタリアンと闘っている君たちの脳みそはまだ覚えているだろうか。

 そう、去年失われたおもちゃを探せ!イベントにおいて、ニューアースにマリファナ入りのおもちゃを撒き散らし、あまつさえそれの回収に私をこき使うという暴挙に出たひっっっっっっっっっっ常に迷惑な一家「ゴールデン」がまたやってきたのだ。

 一人なら兎も角、一家総出で迷惑行為を行うとは、きっと日本人に違いない。


 して、なぜに奴等はまたニューアースにやってくるのかというと・・・。

 レオパレス21探偵課の調べでは、今回の奴等の企ては以下の通りだ。


 昨年、このニューアースへ流失したおもちゃを探すために降り立った大富豪のゴールデン一家であったが、どうやらその時に、全てのおもちゃを回収しきれていなかった事にゴールデンパパは今頃になって気づいた。

 今頃になって気がついただと!?

 てめーの脳みそもバタリアンに食われてるのかい!!

 まあ、かなり多くのおもちゃがニューアースに不時着し野生化して生態系を壊しているようだから、全部回収するのは無理だとしても、1年間気づかないってのはやばい。

 若年性アルツハイマーの気がありますので、お早めに病院へ行かれることをお勧めします。

 

 しかし、奴等ゴールデン一家の恐ろしさは、脳内だけの問題ではなかった。

そんな慌ただしいパパの雰囲気に何か怪しさを感じ問い詰めた婦人は、その事が分かるやいなや、またもやヒステリックに怒り出し、今度はそれを見た子供達も一斉に泣き出した。

 ど、ど、ど、

 ドメスティックバイオレンス!


怒髪天!
 ゴールデンママ : アァタ! こんなに鉄道模型のおもちゃを買い込んでどうするの!? 去年あんなに捨てたのに!!



 ゴールデンパパ : お前が捨てたのか!!? おれの唯一の趣味を足蹴にしやがって! 誰のお陰で飯を食えてると思ってるんだ?!


怒髪頂点!
 ゴールデンママ : アァタの収入なんてはなから期待してないわよ! このダメオヤジ!!


ビエーン
 ゴールデンワカメ : おにーちゃーん、お父さんとお母さんが離婚したら、どっちに付いて行こう〜〜。


フフッ
 ゴールデンカツオ : 心配するなワカメ、いざとなればアナゴさんに養ってもらおう。


 ・・・。

 きっとこんな風に、悪魔も泣いて謝るような恐るべきバイオハザードが巻き起こっていたに違いない。


 

 一見平和に見えるこの家族でも、根底では殺意にまみれた憎悪が渦巻きナルト。

 こんなかわいそうな家族なら、私が救ってやらねば!


 全ての晩飯時のご家庭に平和と破壊を!



 レオパルドン : 新ファッションで行くぞ、らうちゃん!
 か〜ゆさん : ですねw
 らうちゃん : 私の久しぶりの台詞取るんじゃねーわよ!


 こうして、いつも通りらうちゃんとの不安なドキドキデートが始まったわけだが、

ミナゴロシゴロシ
 レオパルドン : いてまえーーっ!
 らうちゃん : 慌てない慌てない、一休み一休み
 レオパルドン : 坊主丸儲けか!?


 デカルディに巣くう雷電兵士や吉野屋をごぼう抜きにするも、ゴールデン一家が忘れたというおもちゃは見あたらない。

 どうやらここにはおもちゃはおろか10円も落ちちゃいねーっ!

 やはり、私のホームグラウンド、デカドンじゃないとだめか!!

 

 と、らうちゃんと涙のお別れをした後、早速デカドンにやって来たレオパルドン。

 しかし、毎度の事ながら、彼女は静かにそこに待っていてくれたのだ!


(SSはデカレンじゃ・・・てへっ)
 レオパルドン : バ、バニーちゃん。僕ちゃんを待ってくれていたんだね・・・
 バニー : (目で殺せそうな視線でレオパルドンを眺めている、新技「海外視殺」)

 こ、これはやべ〜。

 このままだと蹴り飛ばされるいつものイベントに・・・。


 そ、そうだ、今日はゴールデン一家を救う大義名分があったのだ!


 レオパルドン : すまん、バニーちゃん。今日は税務署から追徴課税があって、バニーちゃんと世間話している暇がないんだ!


 私は万感の思いで、そこを離れたのだ。

 しかし、その後ろで、

 満面の笑みで見送っている彼女の事は、私は一生気がつくことはなかったのだった。

 男って悲しい生き物だね。


 闇雲におもちゃを探しても見つからないのは、デカルディで学習済みだ。

 ならば、その辺の通行人に聞いてみようではないか。


ウジャッ
 レオパルドン : エクスキューズミィ、この辺で落としたかっこいいおもちゃって見かけませんでしたか?
 鉄拳5 : 今、園児の世話で忙しいんだよ! あっち行っとくれ!

 その面で保育士は無理だろうよ。

 ハローワークで(顔:フランケン)で検索してみ?

 お化け屋敷で高額募集してるかもよ。l


 くそう、どいつもこいつもろくに応対も出来やしねーっ!



 レオパルドン : やい、グロム! おもちゃの場所を言わなくて良いから、私におよこし!!
 ウッキラー改めグロム : あれはプレミア物だからな、ヤフーオークションで5円で売っちまったぜ、イエイ!!
 レオパルドン : お前の脳みそも食われて無くなっているのか・・・。

 と、その会話を恨めしそうな目で見ている緑のチビが居ることに気づいた(エイディアにしては小さいな・・・)



 ちまっきー : ちまちまーっ

 て、て、て、てめーーーは、ちまき野郎!!

 またしても気配なく私の背後をとってくるとは・・・。

 しかーーーし!

 前回はアゲハ羽根の大きさで視界を遮られて出遅れたが、今回の電話はひと味ちがうぞ!

 後ろも前も100m先までオールグリーンだ!

 早速貴様の葬式を葬儀やにインターネット予約30%引きで入れておいてやるぜ。

 

アチャー
 レオパルドン : さあ「ちまちまちまき殴り合い」千年戦争の幕をあげてやるぜ、かかってこいや。
 ちまっきー : 一年の研究を経て極まった「ちまき節句拳」を食らうちまき〜!


 北斗エイ拳を極めたレオパルドンとはいえ、さすがに今が旬の華の10代ちまきには押され気味になってきた。

オチャー
 レオパルドン : これが・・・若さか・・・。

 このままでは、ちまちま負けてしまう!

 しかしまだ私の老獪(卑怯)パワーはこれからだ!


ウーロンチャー
 レオパルドン : ビッグ・ザ・武道!
 ちまっきー : 助っ人とは卑怯ナリ〜。

 お前、キャラ変わってるぞ・・・。

 それはさておき、これで貴様のマスク(おもちゃ)はもらった!!


グシャー
 ビッグ・ザ・武道 : クロース!
 レオパルドン : ボンバーー!!

 その女子高生にも年金婆さんにも見向きされない顔ともおさらばだぜ。

 ちまき野郎よ、来年は化けて出てくるなよ。


ポトッ

 そして息絶えた(ようにやすらかに寝ている)ちまっきーの傍らには、彼が幼少時代から母の形見としてもっていたかわいいおもちゃが置いてあったそうな。


 馬鹿言っちゃいけねぇ。

 それはゴールデン一家が落としたパパが集めてる鉄道模型・・・・のハズだ。


 でも、それ、どう見ても鉄道模型じゃないよな。

 ぷーさんの・・・鉄道模型?


ボヨヨーン
 レオパルドン : ま、なんでもいいぜ。とっととおっとっとと交換しやがれ!

 先ほどひろってきた「かわいいおもちゃ」や「かっこいいおもちゃ」などをゴールデン一家に返還すると、お礼として奥さんの唇・・・から暴言が発せられるらしい。

 さすがドメスティックバイオ奥さん。

 まあ、それは冗談で、なんかくれるらしい


 が、その時レオパルドンの後ろで心霊写真の様に写り込んだ不気味に笑う謎の石仮面に彼は気がついてはいなかった!

 レオパルドンの奇妙な冒険・・・開始!


 まずはかっちょいいおもちゃから勝負だ!

 奥さん、スタイルは細いんだから、賞品は太っ腹で頼むぜ!


 こ・・・・

 壊れてるだってーーーーーーーっ

 壊れてるのはお前の賢いオツムの方だろうよ!

 この私のあふれる知性を馬鹿にするなーーーーっ!


クマプー

 先ほどちまき野郎から奪い取った栄光のトリオ・デ・プーさんで勝負だ。

 人形が暴れ出して勝手に髪の毛が伸びない間に、はやく渡してしまおう!



 レオパルドン : おい、ワカメちゃん似のコギャル! この呪われた人形やるから、金色のプーさんを貢いでもらおうか。ゲヘヘ
 ゴールデンワカメ : 腐れレオにはこれで十分よ。


 と、彼女が棺桶の中にいる白雪姫のような冷たい手で手渡してくれたのは・・

ポイッ

 お多福のお面? まんじゅう屋の店頭に並びそうな勢いの顔だな。

 そもそも、全然福が寄ってきそうにないんだけどね。

 逆にそうだな、ギャルの言葉をかりれば「これって、キモクね〜〜?!」って感じだ。

 

 ツユタロウみたいなトロい奴にはぴったりだろうな!


 と、お面の額に「肉」マークを書こうとすると、いきなりお面が顔にへばりついて私の純な唇もろともプリチーフェイスまで奪ってしまった!


スポッ
 レオパルドン : オゲッ

 うわっ、こんな仮面を付けてオフィス街を徘徊すれば、確実に営業成績が落ちちゃうよ!

 やべー、部長に殺される〜っ。


ピッタリカンカン
 レオパルドン : なんだこりゃ、全然脱げねーっ!

 お面は裾上げなしにレオパルドンの顔にジャストフィットし、いつもの三枚目顔を四枚目に陥れた。


 いやいや、私様の顔は二枚目だろうよ!

 しかし、このままでは本当に婆さんしか寄りつかない昼間の診療所みたいになっちまうぜ。

 そんな枯れた老後は嫌じゃよ〜〜〜〜っ。


イソゲヤイソゲ
 レオパルドン : 誰か、クロスボンバーでもいいから、私のマスクを剥いでクレイジー!

 (元々)半狂乱になったレオパルドンは心も目も視界が悪い中、闇雲に走り回っていた。


 そして、迷い込んだデカルディで彼をまたまた待っていてくれたのは・・・

モミモミッ
 レオパルドン : なんだ、この良い感触は?!
 バニーちゃん : ・・・・っ!

 待っていたのは、そう、地獄への入り口付近に巣くう門番の犬の鼻先で屁をこいたような気分だった。


アワワ
 レオパルドン : べ、弁解をさせてくれ! これは「町で見かけた〜」で見かけたモミモミさんを探してたんだが、そしたらつい別の物をモミモミっと・・・。
 バニーさん : 廊下に、いや、後ろに立ちなさい。
 レオパルドン : はい。

 くっ、結局いつものパターンか・・・せめて散り際くらい素顔でバニーちゃんにお別れしたかったぜ。

 アディオス、今までのオレ、ウェルカム、新しいオレ!


ドシャー
 バニー様 : イベント特製、ゴールデンボール翼君バックキック!
 レオパルドン : 強制EDファッション野郎ですかーーーーっ?!


 その後の彼がEDになったのか、ECファッション野郎に戻ったのかは定かではない。

 しかし、彼の頭の中ではバニーの最後の言葉が木霊響きしていた。


 バニー嬢 : 往生しまっ・・・じゃなくって、元々あんたのなんて役に立ってないじゃないの!

 元々あんたのなんて役に立ってないじゃないの!

 元々あんたのなんて役に立ってないじゃないの!

 元々あんたのなんて役に立ってないじゃないの!

 元々あんたのなんて役に立ってないじゃないの!


ガクッ
 レオパルドン : 効いたぜ・・・あんたのボディブロウ・・・。


 天国から地獄、いや元々地獄の手前に居たから、地獄から肥だめの中へ失意まみれになって落ちていったレオパルドン。


 目で人を殺せるバニー。

 声で人を殺せるバニー。

 なんて地球に厳しい生き物なんだ、君は! 


 つ、次は私も役に立つように・・・地球に厳しく・・・。

 アディオス、今までのオレ、ウェルカム、新しいオレ!!



 

  

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