ファッション野郎inタイハイム イシュミロンの石像

 


 スーパー昔々話の事。


 イシュミロン族とか言う神秘の部族は、ラグラミアの小島の幾つかに、モアイを模した石像を作り、神への信仰を高めていた。

 平和的なエイディア族の祖先(ガンジー殺法の名手とおもわれる)もそれに賛同して、よく宴を開いていたらしい。

 そんなおり、ブルカン族やデカドン族による全種族を巻き込んだ世界大戦が始まり、イシュミロンとエイディアもヒッソリコッソリラグラミアの小島に身を寄せることになる。

 その後、戦争にあきれ果てたイシュミロン族は、エイディアに内緒でモアイの元を訪れ、神の神秘な力でどこかへ消え去ってしまった。

 

 そして現在にて、プログメアの侵攻により一度は侵略されたラグラミアを奪還したラグペラント軍のうち、ヒューマン中央センターは、全く破壊されていないモアイ像と、戦闘力を失ったプログメアを発見した。

 どうやら、モアイ像にいたずら書きしようとしたプログメアは、神の怒りに触れ、呪われた存在になってしまったらしい。


 

 んで、そんな与太話と、私が指令を受けた謎の物体「MOKE」との因果関係をこれから実証しよう。

 

 そのモアイ像の神秘の力を解明かせば、プログメアとの戦いを優位に運べると推察したヒューマン中央センターは、呪われたプログメアにヒントがあると考え、ラグペラント軍に調査の協力を仰いでいるわけだ。

 

 そこで、その「MOKE」なるプログメア(又はただのモンスター)が呪われている可能性があるので、この私様に調査の白羽の矢が突き刺さった訳だ。

 

 ただな〜

 そのMOKEってのは、誰なんだよ?

 名前を聞いても分からない、お家を聞いても分からない。 泣いてばかりの子Mokeちゃんだぜ。


 こういう場合は、様々な危険な場所でチョコやアメをくれたバニーちゃんならわかるかもしれない。

 と、話す口実に無理やりな理由をつけて、バニーに接近してみた。


where?
 レオパルドン : バニーちゃん〜。 Mokeって知ってるke?
 バニー : ロストーレルム城のすぐ近くでうんこ座りしているらしいわよ。

 バニーちゃんが、ウンコなんて言わないでくれよ。

 てか、またうんこ座りかよ・・・。


 

 今回はタマタマが蹴り潰されることもなく無事に生還することが出来たので、この喜びを胸にロストーレルム城へ入城することにした。


 さて、初めてのよゐこのために、ロストーレルム城(デカルティ平原地方)の紹介をしておこう。


 ラグハイム西北にある小さな平原デカルティの一角にあるのが、このロストーレルム城だ。

 元々は大戦中ブルカンの居城だったようだが、四種族がお手々つないで仲良しこよしになったことろから、全種族の中継基地になっている。

 初心者冒険者にもとりわけリーズナブルな価格で武器や防具を提供している、ラグペラント軍にも欠かせない城ってところだ。


 まあ、とりあえず、バニーちゃんの言った通り、ロストーレルム城の近所を当たってみるか。

 Mokeがモケモケしてるかも知れんぜ。


ビヨーン
 レオパルドン : 呪われたMokeや〜い。 もっと呪われろ〜〜


 と、行きすがら、

ヘッ
 防具売のエイディア : けっ、テメーにMokeが見つかるはずがネ〜!

 相変わらず、口の増えない野郎だ。


 こういう失礼なお子様は、放置プレイするに限るぜ。


 プレイの邪魔をすることなく進んでいく優しいレオパルドン。

ダッシュツ
 レオパルドン : さあ、待ってろよMoke〜〜。 そのモザイクの名前に隠された、秘密の花園を暴いてやる〜〜っ!


 勝手にやらしい妄想にとりつかれたレオパルドンの前に、やらしい形の宿敵が沸いてでた!!

 

ウジャウジャー
 レオパルドン : やい! Mokeがうんこ座りしてる公衆便所の場所を教えろ!! トイレットペーパーが置いてあるトイレな!
 ビッグ地獄コブラ : ・・・(シーン)


 タイはみんな、私の敵なんですか?!


 単身赴任でタイに飛ばされたってのに、この仕打・・・・

 こ、これが放置プレイ返しなのかっ!!


 ちょっと、気持ちいいかも・・・



 ついに変態仮面に目覚めたレオパルドンだったが、タイの温かい一言が私の心を癒して・・・

 


 プロ巨人軍 : 困ってるズラか? 一人で、どうしたんだズラ?


 声かけるんじゃないよ! 怖いよ、おっさん!!


 その口どうなってるんだ?!

 口の中から、もう一個、口出てくるんじゃないか?!


 いきなり現れた巨人兵に驚いた私様は、ちょっと本音を口に出してしまった。

 

 そのセリフに、怒髪有頂天になった、腐ってやがる・・・まだ早すぎたんだ巨人兵は、


ホギャー
 プロ巨人軍 : 心配してやったのに、なんという仕打ちズラ!! オラはオハンと違ってドMじゃないズラ〜っ!
 レオパルドン : しまったっ、ドS野郎だったか・・・


 逃げ出そうと後ろ髪引かれ隊になった瞬間、急にデカ物の赤影が近くに出てきた。

ぐふぉおお
 男爵ディーノ : 勝手に俺を芸術の秋イベントネタに使った肖像権侵害、そのイベント報酬の分け前を踏み倒した罪。 どうしてくれようか!
 レオパルドン : あの後、みんなからブーイングもらって痛い目にあったんだから、許せよ!



 確かにあんなひどい作品で大賞を取ったのは、ひとえに選択順番の一番最初にあったからだけど言う‥。

 私とて、あれには正直迷っているんじゃよ・・・。


 って、死んでるやん!!

 どつかなくてもいいじゃない?!


 気を取り直して、ちょっと休憩に下呂温泉にやってきた私だったが、遠くから北京原人アーワンがワーワー言って、ビッグ(ヘル)コブラとい炉端会議を行なっているようだ。

ザワザワ
 レオパルドン : あら、アーワン奥さん。 最近、田中さんの所モケちゃん見かけません? 行方不明になってるのかしら〜。

 何気ない話題で昼間の奥さん達の輪に入ってみたが、



 モーク : あら奥さん、私はモケさんじゃないわよ! モークさんですよ! 意味は、ロバ、駄馬、うすのろ、とご近所で話題に上がっていますのよ。。

 ・・・・


 名前の読み方を間違えていたことは、マリアナ海溝より深く素直に陳謝しよう。

 なにせ沖縄の人の名前は、読めないの多いからな。


 しかし、だからと言って、その後のセリフを見逃すことはできない。

 私様も大阪人の端くれだ・・・1つずつ丁寧にツッコミを入れてやろう!


 まず、貴様はロバでは断じてない!!

 その中途半端な二足歩行か四足歩行か分からない歩き方は、岡村隆史にそっくりだ。

 顔もどことなく似ているしな。

 あれは・・・プロゴルファー猿や!!


 そして、駄馬・・・でもない。

 駄猿だ!


 最後に、うすのろ・・・だと?

 自分の名前が、うすのろ・・だと?!

 

ゲシッ
 レオパルドン : なんでやねん・アパカッ!!
 うすのろ : 生まれた時から、ノロウイルスで呪われてます!


 まさに、呪われた運命だな。

 ならば、その悲しき運命(さだめ)に、私の鉄拳5を持って終止符を打ってやろう。


 バファリンの半分の優しさを持つ私は、

ゲシゲシ

 という風に、うすのろ野郎を次々と極楽浄土へ導いた。

 戒名は、薄野呂童子 と名乗るが良い!!


 すると、ひときわ大きな山のようなウスノロが・・・

デカ
 鬼目 : デカイ顔だな・・・キンタローか?!
 レオパルドン : 目ン玉飛び出すくらい驚かんでもいいやん?!


 それに鬼目よ、よく名前を見るんだ!

 カースド・モケ。

 呪われたウスノロ。

 

 そう、こいつが今回の殺しのターゲットだったわけだ。

 なるほど、威圧感は只のウスノロではなさそうだ。

 

 しかし、どんなに通常の3倍早いウスノロでも、所詮はウスノロ。


 指先一つでーーー


 レオパルドン : ダウンさ〜〜! 北斗・有情エイ!!
 呪われたウスノロ : あと、10分寝かせて・・・

 2度寝はあの世へ行ってからしろ!!


 ついに、強敵呪われたウスノロを撃破したレオパルドン。

 意気揚々、余裕綽々、鼻糞ホジホジで帰路についた所で、なんだか向こうのほうでラグペラントの兵士が私を睨みつけている。

 


 レオパルドン : おお、下っ端の諸君! 呪われモンスター討伐勇者の私の出迎えかね。 ご苦労!
 闇兵士 : 頭の弱いエイディアがまた引っかかったぜ〜っ?

 私のモヒが弱いだと?!


 いや、待てよ。

 兵士には違いないが、貴様らは・・・


 出たな、ショッカーの改造人間!!


 違う、プログメアだ。

 どっちに転んでも、私の敵であることに違いない!!


ゴアッ
 レオパルドン : スーパーレオパルモード!! 私をだまし討にしようとしやがって〜っ。 泣いて謝るなら今の内・・・


 今回の任務とは外れるが、貴様らを始末する前にボスの居所を聞き出し、単身敵地にほふく前進で刺入し、しかる後にボスを投げっぱなしジャーマンで仕留め、ラグペラント軍司令官の座を私がもらうのだーーーっ!!



 レオパルドン : うわ〜〜ん(泣)
 闇兵士甲 : 一発食らっただけで泣きだしたがどうする?
 闇兵士乙 : ガキだし、ほっとけよ。


 そのファイト一発が痛いんだよ!!

 くそう、昔、彼女に噛まれた小指の古傷が開いたぜ。


 巨人兵、ディーノに続き闇兵士にまで苦渋をナメナメさせられたレオパルドン。

 呪われたMokeを倒すという任務は遂行し、少しはイシュミロンの真実に近づけたかもしれないが、まだまだ先は長い。


 とりあえず、もらってた無線でベリオンの旦那には報告しておいたが、同時にラグペラント軍司令官のハゲ野郎に呼び出しを食らってしまった。

 あまりの華麗な死にっぷりに、褒美でもくれるんだろうか・・・。



 司令官 : よく来てくれた、レオパルドン君。 呪われたモンスターを倒した君に、重要な任務だ!!


 

 重要な任務!?

 訳して、ミッション・インポッシブル!!

 今日から私は、トム・パルーズとなった!!

 

 それで、どこのゴースト・プロトコルかね?


ジャーン

 き・・・

 キング・Chmero・・・ン?


 


 

  

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