ファッション野郎inタイハイム マスター・カーバルの挑戦
ウフッ
消費税、増税!!ギャーーーーース
この引きから、一体どのくらいの年月が経ったのだろう。
そう
筆者の私自身が忘れるほど、物語は風化していたのだ!!
このままでは、ハゲ司令官から紹介されたマスターカーバルが可哀想すぎて涙ポロポロ!!
って事で、ついに満を持してやってきました、マスターカーバルとの合コン・・改め挑戦状。
時は今から半年ほど前・・・2013年8月の話だ(笑)
以前はバニーちゃんに振られ意気消沈していた私にマスターカーバルを紹介されたので、てっきり合コンの相手だと勘違いしていたわけだが、実は私に対する挑戦状だったようだ。
どうやら、以前デカドンダンジョンで鉄虫を倒したおり、デカドンの中でも最大勢力を誇るカーバル族の長「マスターカーバル」に、私の圧倒的かつ最強の力に目をつけられてしまったようなのだ。
んで、一騎打ちしたいからって、私をデカドン2Fという便所裏に呼び出して来たわけだ。
日本のエタカではカーバルなんぞ、ちぎっては投げ、ちぎって鼻毛、してた私だが、タイでのカーバル族との戦いはこれが初めてだ。
元々カーバル族は、昔のデカドン族VSブルカン族が激化する中で、当ダンジョンにデカドン族が守備として呼び出した異世界の魔物らしい。
ちびっ子のハルファーも同じ出身のようだが、基本的にこの2種族は、侵入者の処刑をするのを任務としている。
だが、現在デカドン族も絶滅し、ダンジョン自体が廃墟と化しているものの、カーバル族はデカドンダンジョンの最奥部にいるデュレプレックを守護する任務についているようだ。
そんな種族の長が、今回たけしの挑戦状を叩きつけてきた「マスターカーバル」である。
普段の彼は、きっとデカドン地下4Fのデ様の近くで、部下どもにふんぞり返って役人仕事している立場の人だろうが、先日の私のデカドンでのテロ行為に恐れおののいたのか、直接、しかも2Fで待ち受けている。
こちらとしても、一々4Fまで降りなくていいのは、正直助かる。
(現在の私では正直3Fにたどり着くのも大変なのでな・・・)
さて、相手がむさい男でも客を待たせないのが、ファッション野郎の流儀さ。
スタスタスタローン
レオパルドン : いってくるよカツミン!
カツミ : 線香の一つでも上げてあげるよ。
いや、死ぬのはまだ100年ほど先さ。
マナポットの準備も万端!
トラ肉で虚弱体質改善、バッチリ!
んで、早速デカドン地下2Fにやって来た。
レオパルドン : やい、ダンジョン商人!! マスターカーバルのいる座標420,110ってどの辺だよ?!
ダンジョン商人 : この赤丸先生の辺でございます。
ずいぶん、気前よく教えてくれるな。
どうやらこの間デカドンに来た時のスパイダーテロの事を反省しているようだ。
そもそも商人前は安全地帯と言うのがファミコンからのゲームの暗黙の了解だというのに、その禁忌を破った貴様は万死に値するわ!
今回はまあ、赤丸くれたから許してしんぜよう。
シャキーン、借金
ハルファー : ちょんまげ、切らせろ〜
レオパルドン : モヒに育つまで待つのだ!
危うくタナカみたいにハゲにされそうになりながらも、目的地点に近づくと、
ガードハルファー : レオパルドンのおな〜り〜
親切にもハルファーがマスターカーバルの所に案内してくれた。
こいつらはどうやらマスターカーバル直属の親衛隊のようで、これから戦う私に敬意を払っているようだ。
しかし、親切なのは結構毛だらけ猫灰だらけなんだが、そのキリキリ回ってる丸のこをこっちに向けないでもらいたいぜ。
切られるんじゃないかと、私の○○◯が縮み上がって親指くらいの大きさになっちまってるよ。
そして、ガードたちが案内してくれた先には、アヤツが!
デーン
マスターカーバル : 来たなレオパルドン! デカドンの平和と正義と愛を守るため、貴様には死んでもらう!
レオパルドン : 愛と勇気だけが友達のこのレオパルマンに向かって、笑止千万!
ラグラミアの地獄と悪と非道のために、亡き者となるのは、貴様だ!!
挨拶もほどほどに、向かってくるマスターカーバル!
ズオオオ
マスターカーバル : そもそも、貴様がこのデカドンで暴れなければ死ぬこともなかったろうにな〜っ!
ん?
私が暴れたせいだと宣うのか?
まあ、確かに鉄虫の甲羅がいるからって虐殺頼まれただけだからな〜
別に君らに罪はなかったわけだが・・・。
つ・・・・つまり・・・
テロ犯は私だったのかーーーっ?!
罪もない鉄虫や幼気なスパイダーマンを駆逐し、あまつさえカーバルまでぶち殺そうとした私が・・・
私としたことが・・・
と、勝手に気落ちしている私様に、
ガシッ
マスターカーバル : (フフフ、私の心理作戦は成功したようだな)
レオパルドン : ガクガクブルブル
図星すぎて、肘が笑ってるぜ〜〜
デアエー
マスターカーバル : ガードはファーのみなさ〜ん! コヤツを袋でボロ雑巾で肥溜めに落としてやりな〜っ!
ガードハルファー達 : アラホラサッサー
なんか、回りで見てるだけ〜のハルファー野郎どもまで参戦して来やがった!
ん?!
ちょっと待て!
テロ行為を行ったことは私が全面的に100対1で悪かったとしても、今回の戦いは1対1の男と男の組んでほぐれつの正々堂々とした戦いではなかったのかーっ?!
さっき、上に
1 on 1 monster battle is start
って書いてるやん!
ビヨーン
マスターカーバル : 知ったこっちゃねーわ! 勝てば官軍。 これぞ老害かつ老獪の極みよぉぉ〜
レオパルドン : 私の専売特許の「僕子供だもん老獪戦法」か!!
このド腐れ外道がぁーーーっ!!
と、文句言う暇もなく、スーパーマリオ並のジャンプから放たれた兜割りに、
カチワリゴオリ
私のちょんまげが見事に猫真っ二つになりました。
ザ・敗北
第110話・・・・完!!
いやいや、待て待てそこのお嬢さん。
今回の敗北は、精神的ダメージの他に、奴がまさか仲間と一緒にボコってくるとは想像してなかった・・言わば、予習不足だったわけだ。
小学生の時、先生に散々予習してこいよ〜って言われて、あまつさえ教科書を忘れて来たツケがここに来て回ってくるとは・・・な。
てことで、リベンジを誓ったレオパルドン。
まずは奴らカーバルの特徴を見ぬくべく、デカドン国勢調査を行った!
以下が、その貴重なレポートとなる。
来週のクイズダービーに出題されるから、みんなちゃんと保存して復習するように!!
そもそも、カーバル族は上記の通り、デカドン族が呼び出した異世界の魔物・・・召喚獣みたいなもんだな。
今はデカドンに侵入する新入生をも手当たり次第に「かわいがる」、恐るべき寝ずの番人と化している。
そのカーバル族という敵を知るには、やはりマスターカーバル以下の部下全員を付け回し、素行調査という名のストーキングミッションを行う必要がありそうだな、スネーク。
ということで、ソリッドスネーク直伝のダンボールに隠れて忍びこむ術で、私はまんまとカーバル一族の生態をウォッチングすることに成功した!!
これは、カーバル一家を半年に渡り密着取材した、レオパルドンの涙と汗の結晶の物語である!!(だから絵巻半年かかったんだ、きっとそうに違いない)
まずは、デカドン地下2Fにいる 窓際Horn Fist Kabal だ。
日本じゃ、鉄拳だのシャープフィットだの呼ばれていた小僧だ。
一人で妄想にニヤニヤしている所を激写!
こいつは、カーバル族の中でも一番の下っ端で、唯一地下2Fにいて、主にハルファー達の引率を行っているようだ。
保育士さんが子供に手を焼くように、こいつもハルファーたちには手を焼かされているようで、その鬱憤を侵入者にぶつけている。
ただ、当然、カーバルの中では一番弱い。
しかしながら、デカドンに始めて来た冒険者には、恐るべき強敵として立ちはだかる。
馬鹿みたいに両方の鉄拳を振り回す駄々っ子パンチは、私のタイガーアパカッに匹敵する攻撃力だろう。
続いて、一般職のX-Kabal。
日本名は、アックスカーバルだ!
ダンジョン商人に、がん垂れている所を激写!
右手に持ったデカイ斧が特徴的で、デカドン地下3Fにて侵入者を待ち受けている。
特にこいつもスパイダーと同じで、3Fのロビーにまで乱入してくる悪漢だ。
しかも、骸骨魔導師というヨガファイヤーを繰り出すインド人もびっくりを連れて歩いているので、相当たちが悪い。
3Fでは雑魚の部類ではあるもの、数量で押してくるため、3F初心者はすぐ囲まれてフルボッコにされること請け合いだ。
そして、係長 Xpier Kabal
翻訳すると、エキスパートカーバル!!
骸骨兵士相手に、ふんぞり返っている所を激写!
大剣を肩に悠々と歩くその姿は、冒険者には恐怖に映るだろう。
実際アックスや鉄拳よりかなり強く、そのジャンプからの兜割りの威力たるや、甲羅鼠をも二枚におろせる程だ。
彼も3Fに大量に投入されており、アックスと同じく数で押してくる肉食系男子だ。
ハンマーカーバルには頭が上がらないらしく、いつもマクドに100円コーヒーを買いに行かされるのがストレスとなり、こんな面になってしまった。
そして、3Fの課長とも言うべき、Hammer Kabal
ジャパニーズ、ハンマーカーバルだ!
ゼーロー
詰め所で昼寝している所を激写!
説明不要の、超攻撃力と巨体!
エキスパ君の倍はあろうかという巨躯だ。
そして、ギャグみたいな血糊べっとりハンマーの一撃で、どんなラグペラントもペッチャンコの紙兎ロペだ。
3Fのボス的存在だが、それなりの数が存在しており、彼らと骸骨兵士長が巣食う3F奥地の周回場は、ハンマロードと呼ばれ、畏怖と経験値の美味しい稼ぎ場所として賑わっている。
(要は、狩られているだけだが)
彼にお世話になった人は多いだろう。
しかし、そのお世話になりすぎたせいで、最近は下のヘルに地位を脅かされているらしい。
続いては、課長代理 Hell Kabal
ぶっちゃけ、ヘルカーバル、ジャバウォックカーバル!
ソウと13日の金曜日を見ながらイッちゃってる所を激写!
ハンマー以上に色物爆発の処刑人。
3Fは上司のハンマに任せ4Fに常に引きこもっており、概ねメイスのゴキゲン取りの取り巻き野郎。
もちろんハンマよりも若干力は劣り、4Fに来るくらいのラグペラントなら瞬殺されるかわいそうな存在。
そして 最後を飾る 部長 Mace torturer
本名 メイスカーバル!
メイスが重くて筋肉痛になっている所を激写!
カーバル族最強を誇る、巨体!
攻撃力もさることながら、そのタフネス振りが有名人!
シャイロン地方の進行が始まるまでは、数々のラグペラントを地獄に落としてきた猛者モサだ(禿げてるけど)。
最近はボスのデュレプレックの回りでも皆でメイスを振り回すため、デ様の頭に誤爆し、給料が下げられたらしい。
ここまで見てくると、カーバル族は鉄拳、アックス、エキスパが片目でパンツ一丁。
メイス、ハサミ、ハンマが両目(白目)で肩パットという風に、階級に分かれて見た目が変わっていることが分かる。
だから、どうしたという訳でもないんだが・・・
で、肝心のマスターカーバルはと言うと・・・
資料がない!!
実際、彼・・所属不明の人なんですわ。
わざわざ専用のガードハルファーがいる辺り、デュレプレックに近い地位のやつなんだろうが、いつもはどこにいるとか、好きな食べ物はなにかとか、部下の女の子に手を出してるとか、そう言うきな臭い噂が一切聞こえてこない。
結局私の半年は何だったのかと!?
そして、時は2014年4月に流れる。
と、神殿のペット屋前でレポート100枚作成していると、いつもの戮斗氏が手を貸してくれる事になった。
ふっ
無敵の戮斗シールドがあれば、ガードハルファーがいようとももクロがいようと、マスターカーバルとタイマン勝負できるはずだ。
さすがに、タイマンすればなんとかなるだろう。
精神攻撃も乗り越えたはずだしな・・・。
早速デカドンに侵入する二人。
バシュ
ダンジョン商人 : だから、モンスターには売れませんってば〜
グロム : 頼むっ! 友人の鉄虫の足が一本取れちまったんだ〜ポーションを売ってくれ!!
早速ラッキータイムが来やがるぜ!!
しか〜も!
前回から変わって、私の装備がっ!!
マーキュリー(慈悲)一式に、キネスのリング・・・+1ィィィィィーーーーーー!!
防御力も攻撃力も半端だぜ!!
この超兵器をもって、カーバル族という巨人を進撃して駆逐してやるーーーっ!!
キネスキングと戮斗シールドで勢いづくレオパルドンの道中に、敵はなかった!
イケー
キネス : ガォン、ガォン
スパイダーマン : ギャー、エレクトロ助けて〜
しかるのち、我々は憎きマスターカーバルの待つ、ハルファーとカーバルの男の園へやって来た。
レオパルドン : 前回は不覚を取ったが、今回は戮斗、キネス、ビッグザ武道のバベル3つの下僕を引き連れてきたわ!
マスターカーバル : 貴様・・・卑怯な!
ガードハルファーと一緒に私を袋叩きにした、お前が言うな!!
そんな物、知ったこっちゃねーーっ
本当の老獪な戦い方を見せちゃるよ!!
そして、切って落とされた、ルール無用のデスマッチ60分1本勝負
ゲシゲシ
レオパルドン : ビッグ・ザ・武道! お面狩りだーーーっ!
その醜いお顔を洗顔クリーム武道で、剥がしてやるわ!
武道とキネスと戮斗の攻撃力は三人寄れば文殊の知恵で凄まじく、その5秒後・・・
ガクッ
マスターカーバル : み・・・見事だ・・・・
アナウンス : 1 on 1 monster battle is start
え・・・・
シーン
レオ&戮斗&武道 : あっけな!!
ガードハルファー : 今日の仕事は早上がりだな。
マスターカーバル・・・死亡確認!!
たった5秒で、私の「逆襲のレオ」上映時間は終わってしまった。
どうやら、半年の間に強くなりすぎたらしい。
強いってのも罪なものだな!!
かくして本懐を遂げて、戮斗氏と次のターゲットと目されるジュニアデミガードなる牛小僧の情報を得ていると・・・
ヌオオオーン
マスターカーバル : さて、昼休憩終わり! 午後からも頑張るぞ!!
古代中国において、祭り(カーニバル)で口の中に剣を飲み込む曲芸をしていた男が、誤って死んでしまった。 しかし、その数分後息を吹き返した所から、その男はカーニバル・マスター(極めた)と呼ばれ、現在にも伝説として残っているという・・・・ (参考:民明書房刊)
言葉の意味は良く分からんが、すごい自信だ・・・
とにかく、復讐は果たしたし、こんなムテキングな奴と永遠とキャッキャウフフはしてられん!!
私には、無事に帰りを祈って待ってくれているバニーちゃんがいるのだ!!
戮斗氏をその場に残し、私はバニーちゃんに会いに・・・いや司令官に報告しにラグラミア神殿に戻ってきた。
司令官 : ご苦労。 私幹事の合コ・・・いやさ、マスターカーバル討伐はうまく行ったようだな。 これが今回の報酬だ。
デカドンの腕輪?
ヌーアゼンの腕輪ってのが伝説にあったが・・・まさかね
しかし・・・できればこう言う宝飾品はバニーちゃんから受け取りたいものだね〜
ハゲから受け取ってもこれっぽっちも嬉しくないよ。
と、鞄の中に見慣れないアイテムが有ることに気づいた私様。
・・・・
なんだっけこれ?